難関進学校以外は早くから過去問をやるべきです。6年生の7月には取り組み始めて早くありません。
志望校選定のポイントは別にご紹介しますが、志望校が早く決まればそれだけ早く過去問に取り組むことができます。
慶応中等部でも青山学院中等部でもとにかく早く過去問を見るべき理由
近年、大人気の大学附属校ですが、大学附属校なら偏差値が70を超えていてもなるべく早く過去問に取り組むべきです。
偏差値の高さと入試問題の難しさは別です。
大手中学受験塾『日能研』の電車内広告では昔から特徴的な入試問題を取り上げてきました。
特徴的ということはそれだけ考えさせる難しい問題です。
しかし、この電車内広告で共学校で一番高い偏差値の慶應中等部が取り上げられた記憶はありません。もちろん慶應中等部がお断りしている可能性もあるのですが、何より慶應中等部の問題が平易だからというのが一番の理由です。
系列大学に80%以上内部進学する大学附属校は大学受験向けの学力を求める必要はありません。
そのため入試も丁寧に標準レベルの問題までが解ける、正確に文章を読むことができると言った基本となる学力を測ります。
論理的思考力を求める高難度の問題や、国公立2次試験を意識した記述力を中学入試では求めません。大学附属校は人気があるからこそ偏差値は上がるのですが入試問題が難しくはなっていないのです。
大学附属中は独自路線。だからこそ早く触れること!
一方で過去問を見ると難関進学校の入試問題には無い難しさがあります。
例えば慶應中等部では日本文化を大事にという想いから理科で柏の葉を答えさせる問題が出題されました。
子どもの日に塾のゴールデンウィーク特訓行ってて家族の時間、年中行事を大事にしていないとかしわもちを食べる機会も持てない。
慶應中等部はそういう生徒には来てもらいたくないと入試で言っているのです。
このように大学附属校を受験するためには過去問をとにかく何度も何度も解き直し、その学校の出題傾向をつかむことが大事です。
テストの時間も難関進学校は50分から60分のところが多いですが、大学附属校だと40分、45分の学校もあります。
陸上競技に例えると、難関進学校は長距離走、大学附属校は短距離走です。ウサインボルトがマラソンに出ないように、大学附属校と難関進学校を同時に受験するというのは両方の準備が必要なのです。
以上の理由からもし難関進学校ではなく大学附属校や中堅レベルの学校を志望するなら今すぐにでも過去問演習を始めることを強く勧めます。
解けなくていいんです。大事なのは、ゴールを知ること。頭が良くなるために塾に行くのではなく、この問題で合格点を取るために塾に行っていることに気づくことです。
騙されたと思って大学附属校、例えば慶應中等部や青山学院中等部の過去問と今使ってる塾のテキストを見比べてください。どれだけ難しすぎる問題に取り組んでいるかに気づくはずです。
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