英語教育の必要性が叫ばれて久しいです。
中学から大学までの10年間、最近の小学生であれば小3からの14年間学校教育において英語を行っているにもかかわらず、会話ができるようになる人は本当に少数です。
それは私立中学に進学しても同様で、大学受験で失敗してしまう学生のほとんどは英語がうまくいかなかったからなのですが、仮に大学受験でうまくいったとしても、受験英語はそのままだと会話につながらない使えない英語です。
英語は小さいころからやった方がいい。
「英語耳」にしよう。
それは確かなのですが、特にスピーキングにおいて日本人の発音アレルギーはかなり深刻です。
そこで重要なのがフォニックスという英語の理論。
フォニックスを学んでいくことが子どもから社会人の英語教育において必ずためになります。
この記事ではフォニックスとは何か、フォニックスを学ぶことで子どもから大人まで身に着けられる英語とはどんなものかについてお話します。
1.フォニックスとは
フォニックスとは、英語の音と文字の配列のルールを教え、活用する学習法です。
日本語は文字と発音が一致しない言語です。
そのため、話せても書けない、聞けても読めないといったことが発生します。
「読み書きそろばん」と昔は言いましたが、日本語の「読む」・「書く」は「話す」・「聞く」から独立しており、個別に学習しないと身につかない言語です。
子どもに英語を教えるときに最初に行うのは”聞くこと”です。子どもは聞いて英語の音を獲得していきます。
一方でアルファベットを文字として書くだけの練習はしません。
先に正しい「音」がわかっていないと、音と文字の配列ルール(フォニックス)を教えるときに文字につなぐことができないからです。
フォニックスを教えない英語教室・スクールはおそらくありませんが、学校教育においてフォニックスはようやく採用する学校が出てきた程度です。(2023年現在)
すなわち学校教育の中だけで英語を学んでもフォニックスという言葉にすら出会って来なかったのです。
そのため、英単語を漢字のように学習してしまうといった誤った学習法で英語に取り組むことになり、10年以上勉強しても話すことも聞くこともできない人間ばかりになってしまいました。
2.アルファベットの名前読みと音読み
アルファベットにはA(エー)B(びー)C(しー)とアルファベットそのものを読む「名前読み」とアルファベットが表す発音を読む「音読み」があります。
子どもはまず1文字ずつの音読みを学んでいきます。1文字ずつ出来たら次は2文字・3文字と合わせていくといった練習の仕方です。例えばcatだと
C:ク a:ェア t:トゥ ※無理やりカタカナ表記にしています。
なので続けるとクェアトゥと読むことができます。
また読めるようになれば書けるようになるのがフォニックス。
全体の約7割の単語がこのルールで読めるようになり、当然読めれば書けるようになります。
これは社会人での英語教育も同じ。フォニックスを知ることが英語教育で最も効率的であり、効果も高いことは実証されております。
フォニックスの音読みについてはこちらをご覧ください。
3.社会人からはじめるフォニックス英語教育法
子どもだけではなく社会人もフォニックスを使った英語教育が有効です。
フォニックスを学習すると、アルファベットの正しい「音」を理解できます。
リスニングの基礎を身に着けるために、まずはフォニックスで英語の「音」を理解しておくことが大事ですし、
知らない英単語の正しい発音を予測することができる
初めて聞く英単語のスペルを予測することができる
など、フォニックスは「英単語学習」や「リーディング」などの他の分野も効果的に学習することができるようになります。
4.フォニックスが学べるスクールと教材
※こちらは随時、ご紹介をしていきます。
英語を話せるだけで有利という時代は終わり、英語を話せないと不利という時代です。
翻訳ソフトや同時通訳のソフトなどもありますが、一方でグローバルに経済活動を行う現代において人と人とをつなぐのは直接のコミュニケーションです。
英語を楽しく学ぶことで英語圏の文化を知ることができます。
それは今後のビジネスシーンにおいて不利になることは決してありません。
まずはフォニックスを学ぶことで日本語と英語の違いを知り、英語の学び方をする方が増えることを祈っております。
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